俵山温泉 冨士屋旅館

秋の旅行。
「長門湯本の恩湯」メインで考えました。
一泊は長門温泉で、もう一泊をどうするか考えた時に候補として俵山温泉が上がりました。
そこで、俵山温泉の公式サイトを見てみれば、「宿泊パック」なるものがあるとのこと。
宿泊と、町の湯・白猿の湯入浴手形付きで7000円という格安パックです。
気持ちは、俵山温泉で固まりました。
ところが。
問い合わせてみたところ、お目当ての冨士屋旅館さんは対象のお宿ではないと知り、しょんぼり。
それでも、自家源泉をお持ちの冨士屋旅館さんに泊まりたい気持ちは消えなかったので、まずはお部屋が空いているかどうか宿に直接お電話してみました。
その時の、宿のご主人の親切で丁寧な対応に、お泊まり予約決定です。

お宿


そんなわけで、やってまいりました。俵山温泉 冨士屋さん。
しっとりとした温泉地の中、川沿いに建つ2階建ての木造旅館です。
戦後の建物なのだそうです。
「戦前の建物だったら(材料が良くて)もっとしゃっきりしてただろうけど」
女将さんが仰ってましたが、中に入って、それでも愛情込めてお手入れしていらっしゃるのが随所でわかりました。
確かに古い建物で、あちこちキている感はあるのですが、とにかくお掃除をきちんとされている印象でした。

お宿

お部屋は、3畳半と6畳の二間続き。
6畳の間には、既にお布団が延べてありました。
どうもご夫婦お二人で切り盛りされているようで、人手のない分いろいろ工夫されているみたいです。

お宿

トイレ・洗面所は共同。浴衣はありますが、備え付けのタオル・はみがきはありません。
また、金庫やお部屋のカギもありませんので、貴重品の取り扱いには注意が必要です。

お宿 お宿

お部屋の窓から見た町並み。
下を流れる川では、錦鯉がゆうゆうと泳いでいます。
「こういうところへ来たかったんだよなあ・・・」
しみじみ思いました。

お宿

温泉は、別の建物になります。
内湯のみで、朝7時から、夜の9時まで。
建物は、外から見ると味気ないのですが、中に一歩入るとちょっとばかしレトロな雰囲気にドキドキしました。 古いガラスの入った重い引き戸とか。(開ける時の音が好き)
床はよく磨かれ塵一つありません。

お宿

浴室へは数段の階段を降りて。
カランがひとつだけの、こじんまりしたお風呂です。
加温のみのかけ流しとのこと。
浸かってみて、そのなんともまろやかな肌触りにうっとりしました。
つるつるすべすべ。
手のひらですくって鼻まで近づけると、ふんわり硫黄の香りがします。
温度もぬるめで丁度良くて、いつまでだって浸かっていられそう。
ラッキーなことに、誰も来ず、終始貸し切り状態で新鮮な温泉を堪能しました。
調子に乗って長湯して。
立ち上がったら、足元がふらつきました。
優しい肌触りに油断してはいけません。結構効く温泉です。

お宿

お食事は、朝・夕とも部屋食。懐かしのお膳で運んでくださいます。
晩ごはん。
この低料金で、ご馳走です。
量は少なめですが、ひとつひとつが美味しかったです。
お刺身は5種類あります。コリコリで新鮮でした!

お宿

赤むつ。これがすんごい美味しかったです!
とても上品な味付け。
見た目もすごく綺麗なんです。
そして、特筆すべきはご飯。
米どころに育った私もびっくりな美味しさ!
これが本日一番のご馳走だったかも。
お聞きしたところ、地元の一軒の農家さんからだけ仕入れていらっしゃるそうで、
「お米も温泉も混ぜものなし」
が美味しさの理由とのことでした。なるほど〜。
量的には少なめ。食べ盛りの方には物足りなく思うかもです。

食べ終わったら、廊下に出しておくと片付けて下さいます。

お宿

食後、外湯に行こうかと考えたのは一瞬。
他のお客様が外へ行かれたので、また宿の温泉に向かいました。
貸し切り貸し切り。なんて贅沢。

部屋に戻って。
廊下に面した壁下にあった小窓。
何のためのものなのか、女将さんにお訊きしようと思いつつ。
結局、訊きそびれてしまいました。
ストーブ用の換気?

お布団、ふっかふか。
シーツは上下ともパリッ。
子守唄は、川のせせらぎ。
清潔で、とても気持ちよく眠れました。

お宿

一夜明けて。
朝ご飯です。
ご飯とお味噌汁が美味しい!
このご飯、本当最高に美味しくて、お櫃の中まで一粒も残さずいただきました。
おかずは、見た目寂しくて、「もしかして焼き魚か何か、持って来るの忘れてるんじゃ・・・」と思ってしまったんですが、

お宿

食後に、淹れたてのコーヒーを持ってきて下さいました。
嬉しいサービスです。
美味しいコーヒーでした。ごちそうさまでした。

お宿

朝、もう一度温泉に入って、のんびり休憩して。
いつもよりゆっくりめな出立となりました。
帰りも、ご夫婦揃ってお見送りしてくださいました。
お別れが、すごく寂しかったです。

振り返ってみると、ご夫婦と接したのは宿到着時と、食事時、それからお見送りの際だけ。
普段お泊りしている宿と殆ど変わりません。
なのに、親しみ深くあたたかく感じたのでした。
滅多に会えない実のおじいちゃん・おばあちゃん、と錯覚してしまいそうな。

また遊びに行きたいです。
遠くて滅多に行けないだろうことが本当残念です。

(2010.10月)

俵山温泉 冨士屋旅館

住所 山口県長門市俵山湯町
宿泊 7150円
日帰り
泉質 アルカリ性単純硫黄泉
泉温/湧出量 37.7℃
PH/ラドン PH9.59 6.16×10-10ci/kg 蒸発残留物0.186(g/kg)
宿泊情報
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わんこの満足度

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わんこの隠れ家温泉でまったり