夏の旅行。
どこに行こうか考えた末、濁河温泉にしました。
名前だけは、聞いたことがあるのですが、どんなところだか全然知りませんでした。
でも、「濁河」だなんて、すっごく濃い温泉ぽくて。
岐阜には泊まったことがなかったことも、理由のひとつです。
今回選んだお宿は、ひゅって森の仲間。
山好きのご夫婦がお二人で切り盛りしていらっしゃるアットホームな温泉宿です。
我が家にしては奮発して、飛騨牛焼肉プランでお願いしてみました。
基本プランは合鴨鍋ですが、夏に鍋もどうかと思ったのです。
でも、宿に着いてみてびっくり。
地上(?)の暑さが嘘のよう。春か秋の気候です。正に別天地。
これならエアコンも扇風機も必要ないでしょう。
夏の合鴨鍋もありだったかも。
案内されたお部屋は8畳の和室。
洗面・トイレが共同で、布団の上げ下ろしはセルフサービスです。
食事は、朝・夕とも1階の食堂でいただきます。
まずは温泉で、旅の汗を流すことに。
すぐ近くに町営の露天風呂もあると勧めて下さったのですが、
「人がいない方がいいよね」
てなわけで、宿のお風呂でのんびりすることにしました。
昔を思うと随分お尻が重くなりました。私。
温泉は、最高!
そんなに広くはないのですが(私はこれくらいが好き)、人がいなくてずっと貸し切り状態でした。
源泉100%のかけ流しで、24時間入浴可能。露天風呂からは、源泉が噴出している様も見えます。
内湯の床はすのこ状になっていて、それも気持ちよかったです。こういうの、大好きです。
おそらくすのこの下は、湯の成分による堆積物でえらいことになっているのでしょうね。
塩の結晶とかでとげとげしてそう・・・。
湯はうっすら濁っていて、肌触りはつるっとしっとり。
飲むとほんのり塩味、鉄錆びの匂いと時折、硫化水素臭(?)がしました。
湯温は私の好みより高めだったのですが、なんだかとても気に入ってしまって、
出たり入ったりを繰り返し繰り返し・・・随分な長湯になりました。
そんな風にすごく好みだったのですけれど。
難を言えば、脱衣所。ついたてか何か、目隠しがあるともっと落ち着けたかもです。
さてさて。
お次は楽しみにしていたお食事。飛騨牛です。
・・・・・・ところが。
なんだか私の分は、脂が乗りすぎててイマイチでした。
みかねた連れが自分のを分けてくれました。そちらは文句無しに美味しかったです。
いいお肉だったらしいのに、当たり外れがあるなんて。
楽しみにしていた分、切なかったです。隣のテーブルの合鴨鍋が、なんだかやけに美味しそうに見えました。
嬉しいこともありました。
なんと、宿自家製の果実酒を好きなだけ味見できるのです。無料です。
グレープフルーツミントや、ジンジャーミント、
カリンにさんしょうやユリの花なんてのまでありました。
ストレートではきついので、冷たい山のお水で割ったりして。
それ用の蛇口もあって便利。
すっかり酔っ払って、ご機嫌急上昇でした。
関係ないですが、にじますの開きって珍しいなと思いました。
朝食はこんな感じ。
岐阜と言えば、朴葉味噌ですね。
久しぶりにいただきました。
宿のすぐ裏手には、緋の滝があります。
遊歩道を通ってお散歩。 緋というより緑が眩しかったです。
とても綺麗な滝でした。
夜にはライトアップしているのだそうです。
振り返ってみると。
基本プランでよかったかも。それだったら文句なしの内容だったかな、なんて。
(2007年8月)
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